『無貌伝 ~双児の子ら~』 望月守宮 > 「このミス」完全読破 No.160
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.160
『無貌伝 ~双児の子ら~』 望月守宮 ( 2010年版 ランク外 )
読始:09.2.17 ~ 読終:09.2.24
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この「無貌伝 ~双児の子ら~」は、第40回メフィスト賞受賞作品です。
「このミス」とメフィスト賞といえば、過去の受賞39作品中、ランクインしたのはNo.16「ハサミ男」殊能将之とNo.71「煙か土か食い物」舞城王太郎の2作品のみで、その「煙か土か食い物」以来7年間もランクイン作品がないので、あまり相性良いとはいえません。
ただ、「天帝のはしたなき果実」(古野まほろ)は38位にまで食い込んでいるし、昨年受賞した3作品中2作品には票が入っているので、全くの対象外となっているわけではありません。
それにこの作品は、近年の受賞作の中でもかなり評価が高いとの評判なので、久々のメフィスト賞受賞作の「このミス」ランクインの期待も込めて楽しみに読んでみました。
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それで内容の方なのですが、人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存しているという架空世界が舞台となっています。
この“ヒトデナシ”という奇怪で不気味な存在に、昭和初期の日本を思わせるような舞台設定も加わって、序盤は妖しい雰囲気が霧のように立ち込めている中を読み進んでいくようでした。
しかし、話が進むにつれて、驚くほどに正統派な本格ミステリ的展開となっていくのです。でもその本格ミステリ的な部分には、怪奇的な設定が見事なまでに食い込まれているので、この融合具合によりトリックにも独特な味が生み出されていました。
ただこの作品の魅力というのは、本格ミステリ部分だけではありません。
探偵にその助手、そしてライバルである怪盗という、とてもオーソドックスな人物たちがメインとして登場するのですが、彼らは皆、作品の冒頭からキャラクターが出来上がっているのではなく、作品を読んでいくにつれて徐々にそれぞれのキャラクターが形作られていく、といった感じなのです。
そんなわけなので、そういった登場人物達の成長物語的なところもこの作品の楽しみ所だと思います。
あと、この作品で個人的に一番盛り上がった所は、本文内よりも、奥付の次のページでしたね。
ここを見たらもう「おぉー!」となりましたから。その内容を書いてもネタバレになるわけではないのですが、まあ知らない方がこの作品をより楽しめるだろうから、あえて書かないでおきましょう。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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