『殺戮にいたる病』 我孫子武丸 > 「このミス」完全読破 No.144
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.144
『殺戮にいたる病』 我孫子武丸 ( 1993年版 16位 )
読始:08.12.21 ~ 読終:08.12.23
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まず、この作品を近々読もうと思っている方や、あまり前情報を仕入れずに読みたいと思っている方なんかは、ここや他の感想サイトを見る前に、まずは作品自体を読んでしまってください。
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......といった感じで書いてしまった時点で、どういったタイプの作品なのか、というのがどうしてもわかってしまうのですよねェ。
なので、全く前情報なしに読むことが出来るのが最高なのだけれど、それだとその作品とめぐり合う可能性も低くなってしまうので、新刊ならまだしも、この作品のように17年も前の小説なら、ある程度情報を仕入れてしまうのもしょうがないですよね。
というわけでこの作品は、最後にアッと驚くどんでん返し系の小説の話をすると必ず名前が挙がるほどに有名な作品です。
自分もそれで興味を持ちまして、本も買って読む準備は万端だったのですが、すでに手元にある安心感からかなかなか手を出さずにいたら、なんと!あろうことか、ネット上で核心部分のネタバレを思いっきり見てしまったのです......。
ただ、見たのはほんの一瞬で、しばらく経てば忘れてしまうのではないかと思っていたのですが、その一瞬の間に目蓋に焼きついた文字は消えることなく、逆に時が経つほどに鮮明になっていったのです......。
もう悔やんでも悔やみきれなくて、いっそもう読むのをやめてしまおうかと思うも、このモヤモヤした心の曇りを早く消したかったので、早く読んでしまうことにしました。
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内容の方は、とにかくエロス度もグロテスク度もメーターが吹っ切れるくらいで、もうこの部分の描写は不必要なくらいにとことんリアルなのです。思わず「ウゲェ.....」という声が漏れてしまうくらいに。
なので、そういった描写が苦手な方なんかは読むのが辛いとは思いますが、でも作品全体としては読む価値あると思うので、その部分はバババッと3倍速読みでもしていただければ。
それでやはり、すでにネタバレを見てしまっていたので、読みながらもそのことが頭から離れず、「あ~ここがこうなってああなってそうなるのか~」なんて考えながら読まなければならなかったのですが、ただそんな読み方であったのに、いつしか物語世界に引きずり込まれてしまい、ページをめくる手が止まらなくなってきました。
それに、ネタバレを見てしまった部分に関しても、とても巧妙で上手い具合に構築されていたので、「あれ?もしかして自分が見たのは嘘の情報だったのか?」と不安になってしまうほどでした(まあ不安になる必要はないのですが)。
で、クライマックスへと入り込むと、やはり自分が見たのは本物のネタバレだったことがわかったのですが、それでもなお、核心部分へと向かう求心力がとてつもなく迫力のあるものだったので、向かう先はわかっているのに鳥肌が立つほどに興奮してしまったのには驚きました。
そして辿り着いたラストも、その真相自体はわかっていたのに、その提示の仕方が、いきなり地獄の光景が目の前で繰り広げられたくらいのとんでもなく衝撃的なものだったのです。もうこの圧倒感というのは凄すぎで、真相知っていながら魂が吹っ飛ぶほどに驚いてしまいましたからねェ。
というわけで、事前に核心部分のネタバレを見てしまうという致命傷を負っていたというのに、思いっきり楽しみつつ最後に衝撃的にまで驚くことが出来てしまったという、なんとも不思議な作品でした。
ネタバレ見た時点でもうこの作品のまともな楽しみ方は出来ないなと諦めていたので、それでもなおこれだけ楽しめたことが、もう嬉しくて嬉しくて.....。
ただ、もしネタバレを見ていなかったなら、これ以上の衝撃や驚きを味わうことが出来ただろうし、間違いなく★5つの満点評価になっていただろうから、その点はやっぱり悔やまれますけどね.....。
なので、この反省から、ネタバレを見てしまう危険性のある作品(とりあえず2作品)をこの後早めに読んでしまおうと心に誓うのでした.....。
(後日追記)
この記事を書いていた時は★5段階評価でしたが、その後に★10段階評価に変更しました。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★★★
ビックリ驚愕度 : ★★★★★ おどろおどろ度 : ★★★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★★★ 感涙ウルウル度 : ★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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