『警官の紋章』 佐々木譲 > 「このミス」完全読破 No.152
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.152
『警官の紋章』 佐々木譲 ( 2010年版 ランク外 )
読始:09.1.16 ~ 読終:09.1.18
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この作品は、No.138「うたう警官 (笑う警官)」 No.151「警察庁から来た男」から続く、そして「巡査の休日」へと続く、“道警シリーズ”の第3弾です。
前2作との繋がりに関してですが、まず2作目の「警察庁から来た男」とは、シリーズ的な繋がりはあるものの、それほど大きな繋がりでもないので、続けて読んだ方が楽しめることはもちろんですが、仕方なしに飛ばして本作を読んだとしても致命的な問題はないでしょう。
しかし、1作目の「うたう警官(笑う警官)」とは話が進むにつれて大きな繋がりが出てきまして、一応作中で説明はなされるものの、実際に1作目を読んでいないことには付いていけないんじゃないかと思うほどに、細かな内容にも係わってくるので、本作を読む前に「うたう警官(笑う警官)」は必読でしょうね。
それに、「警察庁から来た男」と本作のあらすじや説明を読んだだけでも、「うたう警官(笑う警官)」のネタバレ的になってしまうので、やはりこのシリーズは順番に読んでいくのが一番でしょう。
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そして内容の方は、このシリーズの主要キャラクターが別々の任務を遂行していくと、いつしか同じ終着地へと絡み合っていく、といった感じで、「警察庁から来た男」の方に近い構成となっています。
その別々の任務の中の一つが「うたう警官(笑う警官)」と大きく関係してくるわけですが、やはり前の作品の内容に関することのために説明的な文章が多くなるので、ストーリー的に勢いがつきそうになっても、説明的な部分に入るとそこで勢いが停止してしまうような感じになってしまいました。
それに、前2作は話の核となるもの(主人公達の行動目的)がはっきりとした形で提示されていたのに対し、本作は軸が一つに定まっていないようで、しかもそのうちの一つは1作目に出てくる内容が中心となるため、前2作ほどはクライマックスに向けての求心力は感じられませんでしたかね。
読後しばらく経ってから思い返してみても、第1・2作目は大まかな話の流れがすぐに思い浮かぶものの、本作の場合は一番読んでから日が浅いにも関わらず、改めてあらすじを読まないと思い出せなかったし。
とまあちょっと苦言的なことを書いてしまいましたが、それはこのシリーズに対しての期待がどうしても高くなってしまうからなのです。もちろんつまらなかったわけではなく、このシリーズを通してのテーマにはブレがないし、クライマックスに向けて全ての謎が一つに集約されていく迫力は前作にも劣らないものでしたからね。
なので、前2作を読んでこのシリーズのファンになった方なら、本作も充分に楽しむことが出来るでしょう。
ちなみに、「このミス2008年版」(07年12月発売)の「私の隠し玉」の中で作者が、本作のことを“北海道警察本部三部作の第三部完結編”と称しているのですが、本作が発売された際には“完結編”という言葉は見当たりませんでした。
なので、第4弾も期待していてもよいのでしょうかね?その方が断然嬉しいですが。(後日追記:めでたく第4弾の「巡査の休日」が発表されました)
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> 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “佐々木譲” 関連記事 】
> No.230「廃墟に乞う」
> No.200「警官の血」 > No.175「暴雪圏」
> No.152「警官の紋章」 > No.151「警察庁から来た男」
> No.138「うたう警官 (笑う警官)」
> No.48「制服捜査」 > No.24「ストックホルムの密使」
NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「倒錯の死角」 折原一
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