『テンペスト』 池上永一 > 「このミス」完全読破 No.124
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.124
『テンペスト』 池上永一 ( 2009年版 11位 )
読始:08.9.27 ~ 読終:08.10.14
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かつての琉球王国を舞台とした、大河ドラマ的な壮大で波乱万丈なストーリーが展開する作品です。
まあ、時代物であり外国が舞台(一応当時の琉球は日本に属していたわけではないので)であるため、読む前には堅苦しく難しいんじゃないかという印象があったのですが、読んでみたら全くそんなことはなく、逆に軽い感じでとてもテンポ良く読み進めることが出来ました。
内容的には、先ほど波乱万丈と書きましたが、驚くような衝撃の展開が繰り広げられるというよりは、結構定番ともいえる展開が続く感じでしょうか。
ただ、ストーリーが複雑でなくシンプルな故に、個々の話がとてもダイレクトに自分の中に入ってくるように面白く感じられ、しかも展開が定番的とはいえ目まぐるしく状況が変わるジェットコースター的でもあるため、先が気になって仕方なくなり、読むのを中断するタイミングが掴めなくて大変でした。
なので、ホントにNHKの大河ドラマでいずれやって欲しいですけどね。残虐描写や性的描写が控え目になるのはこの作品の魅力としてはちょっと落ちてしまうけれど、それでもかなり面白くなると思うのですが。
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それでこの作品の内容を少し具体的に説明しますと、男尊女卑が激しかった当時の琉球王国の中で、天才的な頭脳と美麗さを併せ持つ少女が、待ち受ける様々な難問に対して自らの武器で乗り越えていく、といった話です。
その武器というのは生まれながらに持ったものであるので、成長物語というわけではありませんが、前が見えないほどに困難で険しい道程を鮮やかに次々と乗り越えていく様子は、読んでいて爽快な気持ちでスカッとさせられます。
まあ、この主人公はとても真面目な品行方正タイプなので、ちょっと捻くれた視線でもって読むような方には受けつけられないかもしれません。
ただ、裏主人公ともいうべき人物が、主人公とは正反対な性格をしていまして、やはり波乱万丈な人生となるのですが、この人物も主人公とは別の意味でとても魅力的なので、捻くれ目線の方でもこちらに肩入れして読めば楽しめるのではないでしょうか。
この2人以外にも、とても個性的で魅力的な登場人物が溢れていて、それらの人々が時代の波に翻弄されながらも力強く自分らしく走り抜けるこの作品には、ホントに圧倒されっぱなしでしたね。
ミステリ要素は全くないので、「このミス」的にはどうなるかわかりませんが、果たしてどれだけ上位に食い込むことが出来るのか、今から楽しみです。(後日追記 : 結果は11位でした)
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★★★☆☆
本格ミステリ度 : ★ 鬼畜グログロ度 : ★★★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★★
下ネタエッチ度 : ★★★★★ 感涙ウルウル度 : ★★★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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