『ディスコ探偵水曜日』 舞城王太郎 > 「このミス」完全読破 No.119
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.119
『ディスコ探偵水曜日』 舞城王太郎 ( 2009年版 9位 )
読始:08.8.26 ~ 読終:08.9.17
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まずはこのタイトルですね。“ディスコ”と“探偵”と“水曜日”という全く関連のないような3つの言葉が合わさって、ともすればダサダサなタイトルにもなりそうなところを、逆に絶妙な魅力を作り出していますからね。
自分的には最高なタイトルなので、これを最初に知った時には“発売されたら真っ先に読まねば!”と思うに至りましたから。
それで発売日になって書店で実際に本を見てみたら、これまた驚いてしまいました。まさか上下巻で、しかも上巻だけでもかなりの分厚さだとは!!
タイトルの印象からしてもそんな大作だとは思わなかったので、この上下巻合わせての分厚さ、そして表紙の可愛らしさに、衝撃を受けてしまいました。でも慣れてしまったら、逆に期待感が増してきましたけどね。
そして後から知ったのですが、これは舞城王太郎の集大成的な作品とのことなので、この見た目の大作感も頷けるものだったのです。登場人物の名前に過去の作品のキャラ名が使われたりと、これまでの舞城王太郎作品の愛読者にはタマラナイでしょうし、自分みたいにNo.71「煙か土か食い物」くらいしか読んだことがなかったとしても、充分に楽しんで読むことが出来ました。
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まず読んでみたら、ここ最近読んできたエンターテイメント作品と比べて、文章が文学的に感じましたね。ある一つの物事に対して、良く言えば想像力をかき立てるような魅力的な説明がされていて、悪く言えば回りくどくてもったいぶって説明している、といった感じでしょうか。
そしてジャンル的には、「煙か土か食い物」みたいに多ジャンルごちゃ混ぜ状態なのですが、それぞれのジャンルが密接に絡み合っている上に、それぞれがかなりに濃く深く膨大な情報量となっているので、読んでいて圧倒されっぱなしでした。
特に本格ミステリ要素に関しては、何が真実なのかわからなくなってしまうくらいのNo.55「首無の如き祟るもの」三津田信三以上の怒涛の展開が繰り広げられるのですが、一つの謎が解決した時点で結構満足していたらまだ上巻の半分もいっていなくて、さらにめまぐるしい展開があって見事に大団円!!となったと思ったら、まだ上巻が終わっただけだったりと、そのボリューム量には恐れ入りましたね。
そんな本格ミステリ要素にとても密接に絡んでくるSF要素ですが、これがまた科学的・物理的・哲学的に専門的な深い所まで書かれているので、かなり頭を使わされました。
ただ、これはただの薀蓄ではなく、ストーリー的にも重要な役割を果たしているので、理解しないことにはその後の話を読む意味がなくなってしまうため、斜め読みなども出来ずにちょっと辛かったですねェ。特に下巻に入ってからが。
だけど、それは別に苦痛ではなかったし、そうやって苦労して理解した上でその後の話を読んでいくと、そこにはとんでもなく面白い展開が待ち受けているのですからね。
なので、かなり好き嫌いが別れる作品だとは思うのですが、自分も含めて、この読む者の想像を遥かに超えるようなとんでもない作品を好きになる人なら、作品自体もとんでもなく好きになるでしょうね。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★★★★☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★★
ビックリ驚愕度 : ★★★★ おどろおどろ度 : ★★★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★★★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “舞城王太郎” 関連記事 】
> No.274「ビッチマグネット」
> No.119「ディスコ探偵水曜日」 > No.71「煙か土か食い物」
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