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2008.06.19

『慟哭』 貫井徳郎 > 「このミス」完全読破 No.99

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.99

 『慟 哭』 貫井徳郎   ( 1994年版 12位 )

   読始:08.6.5 ~ 読終:08.6.7

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貫井 徳郎

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 この作品は、2つの話が並行して語られています。

 1つは、小学生を狙った連続誘拐事件を捜査するも、容疑者さえも見つからないほどに苦戦していて、なんとか犯人を捕まえようと悪戦苦闘し続ける警察の話。

 もう1つは、過去のある出来事が原因で心に穴が空いてしまった男が、精神的にさ迷い歩いた末に、宗教の世界へと嵌り込んでゆく話。

 このどちらの話もなかなか面白いのですが、その面白さの質というのがちょっとタイプが違っているので、とにかく飽きさせないですね。

 そして、こうやって全く違った話が交互に語られることからも想像できるように、そのうち両話に関連性が出てきて、だんだんと話が繋がってくるわけです。それがわかった上でもかなり楽しめました。なんか糸が絡まるかのように両話が次第に繋がっていく様は、ゾクゾクするほどでしたからね。

 というわけで、まだこの作品を読んでいない方は、この記事を読むのはここまでにして、続きは作品自体を読み終わった後で目を通すようにしてください。

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 それではここからは、あくまでこの作品をすでに読破した人向けに。

 まあやっぱり最後に“世界観が変わるほどの驚き”があるということで有名な作品だし、自分もそれが楽しみで読んでみたのです。

 なので、そのことを常に念頭において読んでいたわけですが、そうやって読んだ末に至る結末としては、充分想像出来たものだったんですよねェ。さらに裏をかくのか?と思いきや、そのままだったし。

 ただ、この作品を“世界観が変わるほどの驚き”があると知らないで読んでいたならば、そこに至るまでの2つの話だけでもなかなか面白かっただけに、さらに最後にこんな驚きの仕掛けが用意されているとは!!とかなり驚愕し、衝撃を味わったと思うのです。

 だからこの作品は、決して“世界観が変わるほどの驚きのトリック”がメインにあるのではなく、あくまで作品を面白くするための趣向の一つでしかないんじゃないでしょうかね。少なくとも自分はそう思いました。

 ですから、驚きのトリックをメインとして読んでしまったために、個人的評価の方はそんなに高くはなりませんでしたが、ただそこに至るまでの展開や、2つの話が次第に絡み合っていく感じなど、充分に楽しめたことは確かです。なので余計に、“最後にアッと驚く”ということを知らずに読みたかったな~って思っちゃいますねェ。
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  「慟 哭」 貫井徳郎  個人的評価 : ★★☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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