『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』 打海文三 > 「このミス」完全読破 No.98
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.98
『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』 打海文三 ( 2009年版 25位 )
読始:08.6.4 ~ 読終:08.6.4
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この作品の作者・打海文三は、昨年11月に心筋梗塞のためお亡くなりになられました。
生前に書いていた未発表作品は2作あるそうで、その一つが「裸者と裸者」「愚者と愚者」に続く人気シリーズ完結編「覇者と覇者」なのですが、残念ながらこの作品は五分の四までしか書かれていないため、結局未完のまま終わることとなってしまいました。
そしてもう一つがこの「ドリーミング・オブ・ホーム&マザー」なのですが、この作品はブログにて連載されていたもので、最後まで書かれているので、この作品が唯一の完成された遺作となるのでしょう。
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そして内容の方は、小学生の頃から兄弟のように育った男女が、一旦別れた後に大人になって再開すると、手を繋いで歩いたりするくらいに仲が良いのに恋人にはならないという不思議な関係となります。そんな中で売れっ子女流作家と知り合うのですが、そこからこの3人を中心とした日常的なストーリーが始まっていくのです。
この3人の関係というのが、話が進むにつれて精神的な繋がりが堅くなってゆくのがわかって、読んでいてとても穏やかで微笑ましくなってくるようです。そんな流れの中で、突如として背筋の凍るような衝撃的な事故が何度か起きるのですが、それまでの穏やかな日常とのギャップが大きすぎて、なんか凄い衝撃を受けてしまいましたね。
そして話も後半に入ってくると、ある事故をキッカケにして3人の関係も徐々に壊れていくのですが、それと時を同じくして、物語の中の世界もだんだんと壊れいき、登場人物たちも壊れいき、作品全体も壊れいくような、衝撃の連鎖が起きてしまうのです。これなんかも、前半部分とのギャップが凄すぎて、抵抗する間もなく混沌の渦に飲み込まれてしまったようでした。
そして賛否激しく分かれそうなエンディングに突き進んでゆくのですが、この前半のゆったりした感じも、後半の得体の知れぬパワー溢れる怒涛の展開も、そしてラストの不思議な感じも、自分的には凄く好きでしたね。なんか終始圧倒されっぱなしでした。
それにしても、遺作がこんなにとんでもなく爆発的な作品だとは、ホントに驚いてしまいましたねェ。もう新作を読めないのは寂しいですが(「覇者と覇者」は未完のまま発売されるという噂も?)、自分はこれが打海文三に初めて触れた作品なんで、これまで残してきた作品を楽しみに読んでいきたいと思います。
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「ドリーミング・オブ・ホーム&マザー」 打海文三 個人的評価 : ★★★★☆
本格ミステリ度 : ★ 鬼畜グログロ度 : ★★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★★★ 感涙ウルウル度 : ★★★★
衝撃バカミス度 : ★ 読み終り爽快度 : ★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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