『心臓と左手』 石持浅海 > 「このミス」完全読破 No.89
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.89
『心臓と左手』 石持浅海 ( 2008年版 18位 )
読始:08.4.25 ~ 読終:08.5.1
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この作品は、2004年版の8位にランクインしたNo.70「月の扉」の続編なのですが、どちらかといえば“続編”というよりは“特別編”って感じですかね。
登場人物は主に2人だけで、その2人とも前作に登場しているのですが(そのうち一人は主人公なわけですが)、その2人が語り合う内容は、前作とは関係ないことがほとんどなので、シリーズとしての繋がりはそれほど密接ではなく、前作を読んでいなくても充分楽しめる作品となっています。
ただ、この2人の特異な関係性や主人公の性格なんかは前もって知っていた方が話に入っていきやすいだろうし、短編7作中ラストを飾る話が前作を読んでいないと面白さがわからなそうなので、やっぱり今作を読む前に前作「月の扉」を読んだ方がより楽しめるでしょうね。
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内容を詳しく説明しますと、前作「月の扉」の中でハイジャック事件に巻き込まれてしまった主人公と、そのハイジャック事件を担当していた刑事が、事件から数年後に偶然再会したことから、度々2人で食事に行くようになり、その都度現在起きている、または過去に起きた事件について語り合う、という連作短編です。
そして話のほとんどは、“主人公と刑事が本屋で待ち合わせ → 料理店に移動 → 刑事が同僚から聞いた解決済み(またはほぼ解決状態)の事件について主人公に説明する → 主人公がその事件について新たな解釈を加える”というお決まりのパターンなのですが、これが全く飽きないのです。
一度は解決したかに見えた事件が、その新たな解釈によって全貌がガラリと変わる様は、見事としか言いようがありませんでした。
“警察はこんなことも想像できなかったの?”って思うことも度々ありましたが、まあこれは答えを提示された後だから思えたのかもしれませんねェ。
そして最後の話だけはこのパターンとは変わって、前述のように前作から直接繋がりのある話なのですが、これなんかは前作を読んだ人に向けた“ボーナストラック”的で嬉しかったですね。
あと、この本の表題にもなった、何気ないような「心臓と左手」というタイトルですが、実際にこの話を読んでみたら、結構おどろおどろしい意味が込められていたので、ちょっとビックリしちゃいました。
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「心臓と左手」 石持浅海 個人的評価 : ★★★☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 過去の 石持浅海 作品 】
> No.70「月の扉」 > No.37「扉は閉ざされたまま」
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