『夕陽はかえる』 霞流一 > 「このミス」完全読破 No.60
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.60
『夕陽はかえる』 霞流一 ( 2008年版 9位 )
読始:07.12.18 ~ 読終:07.12.21
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「このミス2008年版」の結果をみて一番驚いたのは、“バカミス”界の2大巨頭の一人・霞流一の作品がトップ10に入っていたこと。そしてこの本を実際に手にとってみたら、この作者の作品にしてはかなり分厚い代物だったので、これまた驚きました。
それで内容の方は、とにかく出てくる人物がみな殺し屋で、被害者も容疑者も仲間も敵も探偵役も、皆殺し屋、という凄いものです。なんかこう書くと、出てくる人物が皆“生きる屍”だったNo.51「生ける屍の死」山口雅也の殺し屋ヴァージョンって感じもしますね。
そしてその殺し屋たちというのが、医者にパン屋に相撲取りにと表向きの職業がそれぞれあるのですが、その表向きの職業において使用する道具を改良し、殺し用の秘密兵器として使用しているのです。これによって各キャラが際立ってくるし、しかもその武器というのがバカバカしいながらも強力なので、ここら辺は“さすがバカミスの巨頭だな~”って感じで面白かったです。ロベルト・ロドリゲスや三池崇史あたりの監督で実写化してほしいところですねェ。
そんな個性出しまくりの殺し屋たちが1対1の対決を行ったりするのですが、それぞれが自分の特徴的な武器や肉体を屈指し、相手の攻撃をかわしつつ攻撃する様は、肉弾戦でもありながら頭脳戦でもあり、それでいてバカバカしくもあるので、これがなんとも楽しかったですね。どことなく「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドバトル的な面白さもあったし。
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そういった殺し屋たちが繰り広げるアクションシーンを全般にわたって散りばめつつ、そこに不可能犯罪があったり、密室トリックがあったり、犯人推理があったりと、本格的なミステリも満載なので、いろんな要素のゴッタ煮って感じですね。
殺し屋の専門用語や「サンマラポッチン!」とかの細かいネタもバカバカしくて面白いし、それでいてミステリ小説としても充分読ませてくれるので、もうホントに贅沢な一品です。
これは続編を切に願いたいですね。また強烈なキャラクター達が暴れまくる世界を味わいたいものです。
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「夕陽はかえる」 霞流一 個人的評価 : ★★★★☆
【 過去の 霞流一 作品 】
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