『贄の夜会』 香納諒一 > 「このミス」完全読破 No.59
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.59
『贄の夜会』 香納諒一 ( 2007年版 7位 )
読始:07.11.25 ~ 読終:07.12.14
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最近はそんなに分厚い本を読んでいなかったのですが、この作品はそれなりに分厚いうえに二段組になっているので、読んでも読んでも一向にページが進んでいる気がしませんでしたね。
でも、分厚いのはページ数だけではなくて、内容の方もそれに比例するかのように、濃密で厚みのある世界が広がっていました。
それに、後半に入ったら物凄く先が知りたくなっちゃって、ページをめくるのが早くなり、あっという間に読み終えてしまいましたからね。
だけど、さすがにページ数が多いため一気にラストまで読むことができなかったので、読むのを中断するタイミングが難しかったです。次の区切りが来たら止めよう、と思うんだけど、区切りに来たら先が知りたくなって、ついつい読み進めてしまって......。というのの繰り返しで。なのでこれを読んでた頃は寝不足気味でしたねェ。
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内容の方ですが、簡単に言うと、ある事件の犯人を、刑事と暗殺者がそれぞれ追いかけるストーリーです。
刑事のパートでは、仲間との職業的友情や警察内部での対立、そして犯人逮捕へ向けた執念の捜査など、今流行りの“警察小説”として楽しめます。そして暗殺者のパートでは、裏社会に生きる男たちのドロドロとした抗争や激しいアクションシーンなど、“犯罪小説”として楽しめるのです。
さらには、この両者が別々に探りながら追いかける“ある事件の犯人”の正体は一体誰なのか?これが作品全体を通しての謎となっているので、犯人当ての“推理小説”としても充分楽しめるのですねェ。
その他にも、ちょっと残酷な描写が出てくる“拷問小説”としてや、心のすれ違いが切ない“恋愛小説”的な部分もあったりで、一冊で何冊分もの要素を楽しむことができる、なんとも贅沢な作品です。
それだけの要素が詰め込まれていながらも、作品全体の軸にブレはなく、まとまりをもったままラストまで突き進むのですから、ホントに凄い作品した。
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「贄の夜会」 香納諒一 個人的評価 : ★★★☆☆
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