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2008.02.10

『隠蔽捜査』 今野敏 > 「このミス」完全読破 No.57

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.57

 『隠蔽捜査』 今野敏   ( 2006年版 20位 )

   読始:07.11.30 ~ 読終:07.12.05

隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)
今野 敏

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 「このミス2008年版」が出る前に、どんな本がランキング上位に入りそうか調べていたら、この作品の続編「果断 隠蔽捜査2」の評判が大変よろしかったので、まずは第1作となるこの作品から読んでみました。


 タイトルからわかるように、最近流行りの警察小説です。

 主人公は、いわゆるキャリアの中でもかなりのお偉いさん。そして、エリートである自分を誇り、自分たちキャリアが日本をコントロールしているんだと、自分たちは選ばれた人間で普通の国民ではないと、公言してはばからないような人なのです。

 こう書くと、「踊る大捜査線」なんかでいかにもな悪役として出てきそうな感じに思われますが、キャリアであることを鼻にかけて偉そうにしているわけではなくて、選ばれた人間だからこそ、それこそ命をかけて職務をまっとうしなければならない、という正義の信念を心に抱き、常にそれに従って行動する人なのです。

 それで読んでて“誰かに似てるな~”と思ってたのですが、なんとなく漫画「天才柳沢教授の生活」の柳沢教授に似た感じなんですよね。まあ、柳沢教授が“自分が理解できないことに対して、積極的に理解しようと努める”のに対し、この主人公は“自分が理解できないことに対して、理解しようとするそぶりも見せない”という違いはありますが。

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 そして物語の中では、警察全体を揺るがすほどのある事件が起きます。それと時を同じくして、主人公の身内にも人生を大きく狂わすような重大な出来事が起きます。

 そうなったらやっぱり“この先どんな展開になっていくのか?”って気になっていくわけですが、でもそれよりも、“この2つの大きな出来事を前にして、主人公が性格的にどのように変わっていくのか?”って方が気になるんですよね。それだけ、この主人公の強い信念が揺らいでしまうほどの、大きな事件だったわけです。

 それでどのように変わったかというと.......。まあこれはネタばれになってしまうので書きませんけどね。


 それにしても、この作品自体もかなり面白かったのに、続編は今作の20位から一気に4位へと大幅にジャンプアップするほどの評価なんですよね。これはもう読むのがホントに楽しみなんですが、でも今作をラストまで読んでみれば、続編が面白くならないわけがない、ってことはわかっちゃうんですけどね。

 なので、とにかく「果断」を読むならば、まずは今作を先に読むべきです。そして今作を読めば、必ずや続編の「果断」を読まずにはいられなくなるでしょう。
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  「隠蔽捜査」 今野敏  個人的評価 : ★★★☆☆


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  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「片眼の猿」 道尾秀介


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