『空飛ぶ馬』 北村薫 > 「このミス」完全読破 No.13
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.13
『空飛ぶ馬』 北村薫 ( 1989年 2位 )
読始:06.4.24 ~ 読終:4.24
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2月の半ば頃から小説を読み始めて、週に1冊のペースで読破しています。これが一般的にはどんなもんなのかはわかりませんが、それまで“年に1冊読むか読まないか”だったことを考えれば、個人的には物凄いハイペースで読み進めているのは間違いないはずです。
でも読んでいる小説のジャンルが“ミステリ”なものですから、必ず人が殺され、しかもその多くが猟奇的な殺され方をする話なので、そんな話を大した免疫もなしに短期間で脳に吸収しているもんですから、やっぱりちょっと頭が変になっちゃったりしているのです。
その極めつけとも言うべき“ホラー大賞作『黒い家』”の次に読むこととなったのが今作なのですが、これが今まで読んできた作品と趣きがガラッと変わったものだったのですよね。
この話の“謎解き係”を務めるのが“女子大生”と“落語家”という異色のコンビなのですが、この二人がどことなくのんびりした感じであるためか、作品全体にもこの“のんびり感”が漂っていて、そして何より“誰も死なない”ってとこがまた今までになくてよかったですね。
ちなみに、この作者「北村薫」という名前を見た時には“男”だと思っていたのですが、同じ“薫”である『マークスの山』の高村薫が“女”だと知ったのと、今回の作品の“女一人称語り”や話の雰囲気から、“やっぱり女の人だったんだぁ”と認識を改めつつ読み進めていました。
そしたら最後の解説読んでみたら“作者が若い女性と思い込んでいる読者が多かったが、実は中年のオッサンだ”というようなことが書いてあったので、なんか“作者の性別”を巡って一人でかってに二転三転してしまい、変なところで“ミステリの醍醐味”を味わってしまいましたね.........。
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というわけで、この時期にこの作品を読んだのは、自分にとっては最高でしたね。しかし『黒い家』の後にこの作品ですから、ホント“ミステリ”というジャンルは幅が広いな~と実感してしまいました。
そしてこの“女子大生&落語家”コンビが活躍する『夜の蝉』も90年の2位に選ばれているので、また最良のタイミングで読んでみたいですね。
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「空飛ぶ馬」 北村薫 個人的評価 : ★★★★☆
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